2025年3月4日火曜日

2025年日本地理学会春季学術大会【公開シンポジウム】避難の地理学−避難に関わる様々な課題の解決に向けて−

日時:2025年3月19日(水) 13:00-15:50

会場:2025年日本地理学会春季学術大会第1会場(駒澤大学駒沢キャンパス種月館(3号館))

主催:日本地理学会災害対応委員会

オーガナイザー:村山良之・田中 靖・小田隆史

空間と時間軸に関わる避難は,災害地理学における重要な課題である。本シンポジウムでは,避難という防災の実践的課題をテーマとし,これに取り組む研究者や専門家による知見を共有する。そして,防災情報の扱い・避難支援・避難行動分析・学校防災・避難所・ハザードマップ,さらに被災現場での体験等の視点から,「災害時の避難」における地理学のこれまでの貢献や,今後の課題について議論したい。

<司会>小田隆史

S301 13:00-13:20 村山良之 (東北大・特任)・田中 靖 (駒澤大)・小田隆史 (東京大):避難の地理学−避難に関わる様々な課題の解決に向けて〔趣旨説明〕

S302 13:20-13:40 桜井愛子 (神戸大・東北大):実効的・持続的な学校防災の実現に向けて〔招待講演〕

S303 13:40-14:00 牛山素行 (静岡大):災害リスク情報・防災気象情報と洪水・土砂災害発生場所

〔休憩〕14:00-14:05

S304 14:05-14:20 西村智博 (国際航業):ハザードマップ作成現場から

S305 14:20-14:35 田中耕市 (青山学院大)・関口豪之(日本原子力発電)・秦 朋弘 (同)・高野宗弘 (同):令和元年東日本台風の水害被災地域における産官学民による防災・減災に関する取り組み

S306 14:35-14:50 岩船昌起 (鹿児島大):東日本大震災における津波避難行動と防災教育の振り返り―南海トラフ地震を始めとする津波避難対策の今後も展望して

S307 14:50-15:05 青木賢人 (金沢大):能登半島地震と奥能登豪雨にみる「避難」の諸相

〔休憩〕15:05-15:10

総合討論 15:10〜15:55

公開シンポジウムのみ参加される非会員は無料です。
参加登録:会員・非会員を問わず全ての学会参加者は事前参加登録をお願いします。

ポスター(PDF)




2024年3月8日金曜日

2024年日本地理学会春季学術大会【緊急公開シンポジウム】令和6年能登半島地震

日時:2024年3月19日(火) 9:00-12:00
会場:日本地理学会2024年春季学術大会第1会場(青山学院大学青山キャンパス17号館3階17309室)
主催:日本地理学会能登半島地震災害対応本部
オーガナイザー:鈴木康弘(名古屋大)・青木賢人(金沢大)・田中耕市(青山学院大)・佐藤 浩(日本大)

令和6年能登半島地震は海底活断層の活動により引き起こされ、激しい海岸隆起や斜面崩壊、津波、液状化等を伴い、のどかな能登地域を一変させた。活断層は知られていたが地震予測や災害対策は遅れた。そして地域・社会構造を揺るがしかねない深刻な震災を招いた。いまだ全貌がつかめない中で、本シンポジウムは地震直後の地理学研究の成果から、地震に伴う地変や被害の状況を把握し、地域社会への中長期的影響を議論し、復興に向けて地理学に何ができるか考えることを目指したい。 

[前半司会:佐藤 浩(日本大)](*は招待講演)
9:00-9:05 開会の挨拶(災害対応本部長 箸本健二(早稲田大))
9:05-9:15 青木賢人・林 紀代美(金沢大):能登半島の地域的特徴およびその震災への影響
9:15-9:30 *杉盛啓明(珠洲市役所):珠洲市の被災状況と復旧・復興に向けた課題
9:30-9:45 *菅野 拓(大阪公立大):石川県庁を中心とした能登半島地震対応へのアクション・リサーチ―広域避難に焦点をあてて―
9:45-10:00 *松原 宏(福井県立大):能登半島地震による地域経済への影響と復興に向けた課題
10:00-10:10 鈴木康弘(名古屋大):能登半島地震直後の地理学的調査の社会的意義
(10:10-10:20 質疑・応答)
10:20-10:30 後藤秀昭(広島大)ほか:令和6年能登半島地震に伴う海岸の隆起と海底活断層
10:30-10:40 中埜貴元(国土地理院)ほか:令和6年能登半島地震に伴う斜面崩壊・堆積分布図及び津波浸水域推定図の作成と提供
10:40-10:50 小岩直人(弘前大)ほか:令和6年能登半島地震による石川県内灘町における液状化の被害
10:50-11:00 小倉拓郎(兵庫教育大)ほか:令和6年能登半島地震で隆起した海岸地形を対象とした高精細地形データの取得と活用
11:00-11:10 荒木一視(立命館大):能登半島における救援活動の困難性と集落の孤立は予測できたのではないのか ―南海トラフ地震を見据えて地理学にできること―
11:10-11:20 原 裕太(東北大)ほか:大規模災害の復旧復興期における人文社会系・計画系諸科学の連携と地理学の貢献可能性

[後半司会:鈴木康弘(名古屋大)]
11:20-11:35:ポスター発表12件の紹介
11:35-12:00 質疑・討論(ポスター発表者や会場から)
ポスター:4階ラウンジ1(3月19日 9:00-17:00)
〇鈴木比奈子(栗駒山麓ジオパーク推進協議会):文化遺産防災マップを用いた能登半島地震への対応事例
〇青木賢人(金沢大)ほか:令和6年能登半島地震の震災遺構と震災復興ツーリズムの提案
〇石村大輔(東京都立大)ほか:2024年能登半島地震に伴う能登半島北東部の地震時変位
〇楮原京子(山口大)・桐村 喬(京都産業大):令和6年能登半島地震による七尾市中心市街地の建物被害
〇永田彰平(東北大):令和6年能登半島地震発生後の人流変化
〇安江健一(富山大)ほか:令和6年能登半島地震に伴う海岸変化
〇吉田一希(国土地理院):令和6年能登半島地震に伴う七尾市以北の地表の亀裂分布と珠洲市若山川沿いの地表変状
〇山縣耕太郎(上越教育大)ほか:新潟県西部におけるR6能登半島地震津波の遡上高分布
〇山中 蛍(広島大・院)ほか:2024年能登半島地震に伴う離水海岸のLiDAR SLAMを用いた3次元計測と点群データの活用
〇岩佐佳哉(大分大)ほか:令和6年能登半島地震に伴う津波浸水分布図の作成とその地理的特徴
〇宇根 寛(お茶の水女子大)ほか:SAR干渉画像の位相不連続の分布と現地の地表変状の関わり(速報)
〇佐藤 浩(日本大)ほか:能登半島地震による地すべりインベントリマップ作成の試みとその地形的特徴

公開シンポジウムのみ参加される非会員は無料です。参加登録:会員・非会員を問わず全ての学会参加者は,原則として事前参加登録をお願いします。



YouTube (2024年7月公開)